相談先と窓口 / 制度解説

こころの耳の相談とは?働く人のための無料の電話・LINE相談

この記事のもくじ
  1. こころの耳の相談でできること・できないこと
  2. 電話・LINE・メールの違い
  3. 相談する前に:話すことの整理と最初の一言
  4. パワハラの悩みを次の窓口につなぐ
  5. 相談のほかに使えるこころの耳の道具

「こころの耳」は、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトで、電話・LINE(SNS)・メールで無料で相談できます。対象は働く人、その家族、企業の人事労務担当者で、職場の人間関係や仕事のストレス、過重労働による心の不調などを話せます。一方で、ハラスメントに当たるかの判断や法律の相談、会社への指導の要望には対応しない窓口です。つらさが強いときは、24時間つながる電話(#いのちSOS など)を先に使ってください(窓口は仕事がつらい・限界のときの相談先)。パワハラの悩みなら、気持ちの整理はこころの耳、会社への対応は労働局、と使い分けます。電話とLINEは平日の昼間は開いておらず、平日の夜と土日の日中に受け付けています。番号と受付時間は仕事がつらい・限界のときの相談先:電話・LINEの窓口と受付時間にまとめています。

こころの耳の相談でできること・できないこと

こころの耳の電話相談のページには、相談できる内容と、対応できない内容がはっきり書かれています。パワハラで悩んでいる人の立場で並べ直すと、次のとおりです。

相談できること 対応しないこと(ページの記載)
職場の人間関係、仕事の悩み、過重労働による心の健康への影響など、メンタルヘルス不調の悩み 病名の診断、治療方法の提示、受けている医療の是非の判断
不調の予防や対処(自分でできる取り組み) 法律・税務などの専門的な相談
職場で従業員をどう支えるか(人事労務担当者・家族の立場から) 公的扶助・社会保険・給付金の適用や処遇の判断
ストレスチェックの個人の結果について 法令違反やハラスメントに当たるかどうかの判断
事業場への指導などの要望

対応しない相談については、専門の相談機関や窓口を案内すると書かれています。つまり、「上司の言動がパワハラかどうか知りたい」「会社に何とかしてほしい」という相談をすると、労働局などの窓口を紹介される流れになります。

相談員は、所定の訓練を受けた産業カウンセラーなどで、複数人で対応するため指名はできません。

電話・LINE・メールの違い

3つの方法には、時間の目安や注意点に違いがあります。

比較表:こころの耳の電話・LINE・メール
項目 電話 LINE(SNS相談) メール
受付 平日の夜、土日の日中(祝日・振替休日・年末年始は休み) 電話とほぼ同じ時間帯。受付の締切は電話より早い 専用フォームから24時間送信できる
1回の目安 最大20分程度 最大60分程度。10分以上応答がないと終了 受理後1週間以内の回答を目指す
注意点 非通知ではつながらない。番号の前に186を付ける LINEで「こころの耳」を友だち登録して始める 本文1000字を超えると受信できないことがある。日本語のみ
向いている人 声で話して気持ちを整理したい人 声を出しにくい環境の人、文字で考えたい人 時間を気にせず書き出したい人

電話は混み合うと、初めての人が優先されたり、1日に何度もかける人は遠慮を求められたりすることがあります。全回線が使用中のときは、時間をおいてかけ直すか、ほかの窓口を使うよう案内されています。

メールは返事まで時間がかかり、緊急の対応が要る相談は対象外です。いま強くつらい、死にたい気持ちがあるといったときは、メールではなく、24時間の電話がある窓口を使ってください。窓口は仕事がつらい・限界のときの相談先:電話・LINEの窓口と受付時間に並べています。

相談する前に:話すことの整理と最初の一言

電話は20分程度が目安なので、話したいことを3つに絞っておくと、時間内に気持ちを整理しやすくなります。

  • いま一番つらいこと:「上司に毎朝怒鳴られるのがつらい」など、一文で
  • 体と生活の変化:眠れない、食欲がない、朝に涙が出るなど、いつから続いているか
  • 聞いてほしいこと・知りたいこと:話を聞いてほしいだけか、休み方や受診の目安を知りたいか

電話の最初の一言の例:「職場の上司との関係で、2か月ほど眠れない日が続いています。どうしたら気持ちを保てるか相談したいです」

LINEの最初のメッセージの例:「仕事のストレスの相談です。上司から人前で責められることが続き、出勤前に体調が悪くなります。少し話を聞いてもらえますか」

パワハラかどうかの判断は求めず、「つらさ」と「これからどうするか」を中心に話すのが、この窓口の生かし方です。

パワハラの悩みを次の窓口につなぐ

こころの耳で気持ちが少し落ち着いたら、悩みの中身に合わせて次の窓口に進みます。

悩み 次の窓口
パワハラに当たるか判断材料がほしい、会社に対応してほしい 総合労働相談コーナー、労働局の雇用環境・均等部(室)
お金の請求や法的手段の見通しを知りたい 法テラス、弁護士の法律相談
眠れない・食べられない状態が続いている 心療内科・精神科の受診(こころの耳の「全国医療機関検索」も使える)
暴力や脅しを受けた、身の危険を感じる 警察(職場で暴力・脅しを受けたら:110番と#9110、警察への相談の仕方)

どの窓口が何をしてくれるかを全体で比べたいときは、パワハラの相談はどこへ?窓口ごとにできることと選ぶ順番を、労働系の窓口の番号と受付時間はパワハラの相談窓口一覧:電話番号・受付時間・できることの早見表を見てください。メールやチャットで使える公的な窓口を比べるならパワハラをオンラインで相談できる窓口:メール・LINE・チャットを比較が役に立ちます。

相談のほかに使えるこころの耳の道具

こころの耳には、相談窓口のほかにも、一人で使える道具がそろっています。電話がつながる時間を待つ間にも使えます。

  • 5分でできる職場のストレスセルフチェック(短い3分版もある):いまのストレスの状態を数字で確かめられる
  • 疲労蓄積度セルフチェック:働く人用と、家族が確かめる用がある
  • 15分でわかるセルフケア、15分でわかる働く人の睡眠と健康などのeラーニング
  • 15分でわかる職場復帰支援:休職から戻ることを考える段階で
  • 相談窓口案内と全国医療機関検索:地域の相談先や受診先を探せる

セルフチェックの結果が思わしくなかったときは、その結果を手元に置いて電話やLINEで相談すると、いまの状態を説明しやすくなります。結果を医師に見せる使い方もできます。

よくある質問

Q. こころの耳に相談したことは会社に伝わりますか?

こころの耳の電話相談のページは、プライバシーは厳守すると明記しています。会社を通さず、自分の判断で直接申し込める窓口です。会社への指導の要望は対応しないとされているので、会社を動かしたいときは労働局、気持ちを話したいときはこころの耳、と分けて使うと安心です。

Q. 家族が仕事のストレスで参っています。家族が相談してもいいですか?

相談できます。こころの耳の電話相談は、働く人だけでなく、その家族と企業の人事労務担当者も対象としています。本人の様子で心配なことと、家族としてどう声をかければよいかを、メモにして話すと相談が進めやすくなります。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

仕事がつらい・限界のときの相談先:電話・LINEの窓口と受付時間

パワハラの相談窓口一覧:電話番号・受付時間・できることの早見表

パワハラをオンラインで相談できる窓口:メール・LINE・チャットを比較

パワハラの相談はどこへ?窓口ごとにできることと選ぶ順番