相談先と窓口 / 制度解説

労働条件相談ほっとラインとは?夜間・休日に使える相談の範囲

この記事のもくじ
  1. 番号・受付時間と、使える人
  2. 外国語で相談するときの番号と曜日
  3. 相談できる範囲:長時間労働・賃金不払残業など
  4. パワハラの相談は案内される窓口へ:時間帯ごとの選び方
  5. ほっとラインの後に進む先:労基署で相談・申告するとき

労働条件相談ほっとラインは、厚生労働省の委託事業として運営されている無料の電話相談です。番号は0120-811-610で、平日は17時から22時まで、土日祝日は9時から21時まで受け付けています(12月29日〜1月3日は休み)。匿名で相談でき、違法な時間外労働や賃金不払残業など、労働基準関係の法令の問題に答えます。パワハラなどのいじめ・嫌がらせは、原則として専門の相談窓口を案内される点に気をつけてください。

番号・受付時間と、使える人

公式ページの案内を表にまとめます(令和8年度の委託事業。受託は株式会社東京リーガルマインド)。

項目 内容
番号 0120-811-610(フリーダイヤル。固定電話・携帯電話どちらからも)
受付 平日(月〜金)17:00〜22:00、土日祝 9:00〜21:00。12/29〜1/3は休み
使える人 労働者・使用者を問わず、全国から
費用 無料
匿名 匿名で相談できる
外国語 日本語のほか13言語。言語ごとに番号と曜日が違う
録音 相談対応の品質のため通話を録音する

労働基準監督署の受付が平日の8時30分から17時15分なので、ほっとラインはちょうどその後ろの時間と、署が閉まっている土日祝を受け持つ形になります。委託事業のため、年度が替わると受託先や受付時間が変わることがあります。かける前に公式ページで今年度の時間を確かめてください。

外国語で相談するときの番号と曜日

ほっとラインは日本語のほか13言語で受け付けています。受付の時間帯は日本語と同じ(平日17時〜22時、土日祝9時〜21時)ですが、言語ごとに番号と受け付ける曜日が違います。公式ページの表を整理すると次のとおりです。

言語 受け付ける曜日 番号
英語 毎日 0120-531-401
中国語 毎日 0120-531-402
ポルトガル語 月〜土 0120-531-403
スペイン語 木・金・土 0120-531-404
タガログ語 火・水・土 0120-531-405
ベトナム語 火・水・金・土・日 0120-531-406
ミャンマー語 水・日 0120-531-407
ネパール語 水・日 0120-531-408
韓国語・タイ語・インドネシア語 木・日 0120-613-801〜803(順に韓国語・タイ語・インドネシア語)
クメール語・モンゴル語 月・土 0120-613-804・805(順にクメール語・モンゴル語)

家族や同僚の代わりに番号を調べる場合も、曜日が合っているかを先に見てから伝えると、かけたのにつながらないという行き違いを防げます。

相談できる範囲:長時間労働・賃金不払残業など

ほっとラインが受け持つのは、労働基準関係の法令に関する問題です。公式ページは、違法な時間外労働・過重労働による健康障害・賃金不払残業を挙げ、労働時間の管理、割増賃金の支払い、職場の安全衛生も含むとしています。相談員が法令や裁判例をもとに答え、関係機関を紹介します。

早見表:ほっとラインで扱う相談・案内される相談
  • 扱う:毎日の残業が長い/残業代が払われない(賃金不払残業)/休日がない/過重労働で体調が心配/労働時間の記録のつけ方/職場の安全衛生
  • 専門の窓口を案内される:パワハラ・セクハラ・マタハラなどのいじめ・嫌がらせ
  • 適した機関を案内される:労働条件以外の困りごと
  • できない:会社への指導・調査(必要なら労働基準監督署へ)

電話で話を進めやすくするために、かける前に次の3つを書き出しておきます。

  1. いつから、どんな働き方か(例:4月から毎日21時まで、休日出勤が月2回)
  2. 給与明細で、残業代や手当がどう書かれているか
  3. いちばん知りたいこと(払われるべきお金か、会社にどう伝えるか、労基署に行くべきか)

電話での切り出し方の例:「会社名は伏せたまま相談したいです。毎月40時間ほど残業していますが、明細の残業代が0円です。これは払われるべきものか、次にどこへ行けばよいかを教えてください。」

通話時間が長くならないよう求められ、終了時刻を過ぎそうな相談は翌日以降にかけ直すよう言われることがあるので、メモを手元に置いて要点から話すと時間を有効に使えます。

パワハラの相談は案内される窓口へ:時間帯ごとの選び方

パワハラそのものの相談先は、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)や総合労働相談コーナーです。ただ、どちらも平日の日中の受付なので、夜や休日にパワハラのことを話したいときは、目的に合わせて次のように選びます。

目的 夜間・休日の選択肢 次の平日にすること
パワハラと一緒に起きている残業代や長時間労働を相談したい ほっとライン 必要なら労働基準監督署へ相談・申告
パワハラそのものを相談したい 平日の日中まで記録を整える 雇用環境・均等部(室)か総合労働相談コーナーへ
気持ちがつらく、誰かに話を聞いてほしい こころの耳の電話・SNS相談(平日夜・土日の日中) 受診や、職場の窓口への相談を考える
会社の違反の情報だけを寄せたい 労働基準関係情報メール窓口(専用フォーム) ―

こころの耳は働く人のメンタルヘルスの相談窓口で、ハラスメントに当たるかの判断や法律の相談はしていないため、気持ちの整理に使う窓口と考えます。夜間・土日に使える窓口の全体はパワハラの相談電話は24時間あるかに、外国語で相談したい人向けの番号と曜日は外国人労働者のパワハラ相談先にまとめています。

ほっとラインの後に進む先:労基署で相談・申告するとき

ほっとラインで「会社の違反にあたりうる」と分かっても、ほっとラインから会社へ指導はできません。会社に正してほしいときは、平日に労働基準監督署へ行き、相談か申告をします。労基署で何を話し、何を持って行くかは労働基準監督署に相談する方法に、行く前の電話で聞くことと受付時間は労働基準監督署の相談は予約が必要かにまとめました。

労基署に行く前の準備として、ほっとラインで聞いた内容は、日付・相談員から聞いた説明・勧められた次の窓口をメモに残しておくと、労基署で同じ説明を最初からし直す手間が減ります。パワハラについて法務局に人権相談をする方法は、次に読むみんなの人権110番とはで説明しています。

よくある質問

Q. ほっとラインに電話すると、会社に知られますか?

ほっとラインは匿名で相談でき、事業場に対する指導などはできないと案内されています。相談しただけで会社に何かが伝わる窓口ではありません。そのぶん、会社に調査や是正を求めたいときは、後日、労働基準監督署へ相談し、申告などの手続を取ることになります。

Q. パワハラのことをほっとラインに相談してもいいですか?

電話はかけられますが、セクハラ・パワハラ・マタハラなどのいじめ・嫌がらせは、原則として専門の相談窓口を案内されます。パワハラと一緒に残業代の未払いや長時間労働があるなら、その部分はほっとラインの相談の範囲です。

Q. 通話は録音されますか?

相談対応の品質を保つため、通話内容を録音すると案内されています。話す内容は、会社名や名前を伏せたままでもかまいません。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-23。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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