心と体のつらさ / 悩み整理

職場のストレスが限界のサイン:眠れない・涙が出るときにまずすること

この記事のもくじ
  1. 職場のストレスが限界のサイン:体・気持ち・行動の一覧
  2. サインの強さの読み方:続く期間と生活への影響で3段階に分ける
  3. 今日まずすること:休む・受診する・話すの順番
  4. セルフチェックで今の状態を数字にする
  5. 辞めたい気持ちが強いとき:決める前に休む

職場のストレスが限界に来ているサインは、眠れない、涙が出る、食欲がない、出勤前に体調が崩れる、楽しめていたことが楽しめないといった変化が続き、仕事や生活が回らなくなっていることです。こうしたサインに気づいたら、①今日休む、②受診する、③窓口につながる、の順番で動いてください。死にたい気持ちがあるときや、今すぐ誰かと話したいときは、仕事がつらい・限界のときの相談先:電話・LINEの窓口と受付時間にある24時間の電話を先に使ってください。

職場のストレスが限界のサイン:体・気持ち・行動の一覧

ストレスの影響は、気持ちより先に体に出ることがよくあります。厚生労働省のこころの耳が公開している「職場のストレスセルフチェック」は、最近1か月の状態として、体のふしぶしの痛み、頭痛や頭の重さ、首や肩のこり、腰の痛み、目の疲れ、動悸や息切れ、胃腸の不調、食欲がない、便秘や下痢、よく眠れない、めまい、を質問に入れています。気持ちの面では、気が張りつめている、不安だ、落ち着かない、ゆううつだ、何をするのも面倒だ、気分が晴れない、といった項目があります。

一覧:限界のサインと、その日のうちにすること
種類 サインの例 その日のうちにすること
体 眠れない、食欲がない、胃腸の不調、頭痛、動悸、めまい 出勤前に強く出るなら休む連絡をし、受診先を探す
気持ち ゆううつ、不安で落ち着かない、何をするのも面倒、涙が止まらない 信頼できる人か心の相談窓口に話す
行動 ミスや遅刻が増えた、人と話したくない、お酒の量が増えた 仕事の量や休み方を見直す材料として書き留める
危険 死にたい、消えたいと考える 期間に関係なく、すぐ24時間の電話窓口へ

一つでも当てはまったら即病気、というものではありません。目安になるのは、続いている期間と生活への影響です。こころの耳は、楽しめない・気分が晴れないといった状態が2週間以上続き、それまでの社会生活が難しくなる状態をうつ病と説明しています。また、それまで熱心に働いていた人が活力を失い、心身の疲れや、人との関わりを避ける、達成感が持てないといった状態になることを「燃え尽き症候群」と紹介しています。どちらに当たるかを決めるのは医師ですが、2週間続いている、前の自分と比べて明らかに違うと感じたら、受診を考える時期です。

サインの強さの読み方:続く期間と生活への影響で3段階に分ける

同じサインでも、どの段階にいるかで動き方が変わります。当てはまる行を探してください。

段階 目安 動き方
注意 サインが1〜2個、数日。休日や寝た翌日には軽くなる 残業と持ち帰りを減らし、睡眠を優先する。3日続いたら記録を始める
要対応 サインが複数、2週間ほど続く。休日にも消えない。ミスや遅刻が増えた 休む連絡を入れ、受診先の予約を取る。セルフチェックで状態を確かめる
緊急 眠れず食べられない日が続く。出勤しようとすると体が動かない。死にたい、消えたいと考える 出勤せず、その日のうちに医療機関か24時間の電話窓口へ

自分では「まだ大丈夫」と思いやすいので、周りから顔色や口数の変化を指摘されたことも、段階を決める材料にしてください。

今日まずすること:休む・受診する・話すの順番

限界のサインが出ているときに、職場の問題を全部解決しようとすると、さらに消耗します。今日やることを3つに絞ってください。

  1. 今日休む連絡をする。 理由は「体調不良のため」で足ります。電話がつらければ、会社が認めている方法でメールやチャットを使います。電話・メール・LINE別の文例は体調不良で仕事を休む連絡の例文:電話・メール・LINE別に紹介にあります。有給の扱いは労働基準法第39条が土台で、残日数は人事に確かめます。
  2. 受診先を探して予約する。 心の不調を診る精神科・心療内科や、ふだんのかかりつけ医に相談します。初診の予約が先になる場合は、予約だけ入れておき、それまでの間は前の項目の窓口を使います。初診の準備はパワハラで心療内科を受診するときで説明しています。
  3. 誰か一人に話す。 家族や友人、心の相談窓口のどれでもかまいません。働く人向けのこころの耳は、電話とLINEで平日の夜と土日の日中に相談を受けています。

この3つが済んだら、今日はそれ以上のことをしなくてかまいません。上司への説明、記録の整理、辞めるかどうかの判断は、少し眠れるようになってからで間に合います。

セルフチェックで今の状態を数字にする

限界かどうかを自分で決めきれないときは、こころの耳のセルフチェックが使えます。5分でできる版は57問、3分でできる版は23問で、どちらも厚生労働省の「職業性ストレス簡易調査票」のフィードバックプログラムをもとに作られています。仕事の負担、最近1か月の心と体の状態、上司や同僚からの支えを答えると、職場のストレスの度合いが示されます。

結果を見るときのポイントは次のとおりです。

  • 見る順番は、まず「最近1か月の心と体の状態」の項目、次に「仕事の負担」、最後に「上司や同僚からの支え」。心と体の項目が高く、支えの項目が低いなら、職場の人間関係が負担になっている可能性があり、受診と相談の両方を使う。
  • 点数は病気かどうかの診断ではない。受診するかどうかを考える材料の一つとして使う。
  • 結果の画面を保存するか、日付と結果を書き留めておく。受診のときに医師に見せると、今の状態を説明しやすい。
  • 会社が実施するストレスチェックとは別に、自分ひとりで受けられるもの。会社で受けたストレスチェックで高ストレスと出た場合の流れはストレスチェックで高ストレスと出たら:医師の面接指導と会社に伝わる範囲にまとめています。

眠りが乱れていると、ストレスを感じやすくなるとこころの耳は説明しています。夜に眠れない日が続いている人は、眠りの記録と受診の目安を仕事を辞めたいほど眠れないとき:不眠が続く場合の受診の目安で確かめてください。

辞めたい気持ちが強いとき:決める前に休む

「もう辞めたい」と思うのは、限界のサインとして自然な反応です。ただ、眠れず考えがまとまらない状態で退職の日付やお金のことを決めると、後で困ることがあります。先に休んで受診し、働ける状態かを医師に聞いてから、休職・異動・退職を並べて比べてください。比べ方は仕事を辞めたいときの整理:辞める・休む・異動を比べる判断の順番にあります。原因が職場の人の言動なら、記録を残して労働局などの窓口に相談するかも考えます。

朝に涙が出て動けない日が続く人は仕事を辞めたい・涙が出るとき:心のサインと今日休む方法を、会社に行きたくない朝の休む判断は仕事に行きたくない朝のための整理を読んでください。原因がパワハラで、うつかもしれないと感じている人は、受診から休職、お金の制度までの順番をパワハラでうつかもと思ったら:心身のサインと受診・休む順番にまとめています。

よくある質問

Q. 限界かどうか、自分では判断がつきません。

自分で判断がつかないこと自体が、疲れがたまっているサインのことがあります。こころの耳の5分でできるセルフチェックで今の状態を数字にしてみる、受診して医師に聞く、心の相談窓口で話してみる、のどれかを一つ選べば十分です。周りの人から「顔色が悪い」と言われたことがあれば、それも材料になります。

Q. 休んだら職場に迷惑がかかると思うと休めません。

仕事の穴をどう埋めるかは会社が考えることで、体調を崩した人が一人で背負うものではありません。年次有給休暇は労働基準法で労働者が請求する時季に与えるものとされています。引き継ぎが心配なら、休む連絡に「急ぎの案件はこの資料にまとめてあります」と一言添える程度で足ります。

Q. 精神的に限界なので、今日すぐ会社を辞めたいです。

辞めるという選択肢はありますが、疲れ切った状態で大きなことを一度に決めると、後でお金や手続きの面で困ることがあります。先に休んで受診し、少し落ち着いてから、休職・異動・退職を並べて比べる順番をおすすめします。比べ方は「仕事を辞めたいときの整理」の記事で扱っています。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

仕事がつらい・限界のときの相談先:電話・LINEの窓口と受付時間

仕事を辞めたい・涙が出るとき:心のサインと今日休む方法

パワハラでうつかもと思ったら:心身のサインと受診・休む順番

仕事を辞めたいとき最初にすること:辞める・休む・異動を比べる判断の順番