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会社を辞めたい三年目・二年目の棚卸し表:辞め時を考える5つの観点

この記事のもくじ
  1. 2〜3年目の経験を3つの列で棚卸しする
  2. 辞め時を考える5つの観点を表にする
  3. 辞めた場合のお金:2〜3年目の雇用保険と有給
  4. 異動・転職・休むの分かれ道と、次を探す動き方

会社を辞めたい三年目・二年目の人にとって、「まだ早いのか、もう辞め時なのか」は、年数では決められません。経験の棚卸しをして、いまの会社でしか得られないものが残っているかを確かめ、体調とお金の条件が整っているかを見るのが、判断の順番です。この記事では、棚卸し表と、辞め時を考える5つの観点を、一つの表にまとめて使える形で示します。

入社1年目の人は新卒・1年目で会社を辞めたいときの記事が近い内容です。30代に入った人は30代で会社を辞めたいときが次の段階の整理になります。今すぐ休みたいほど追い詰められているなら、先に仕事がつらい・限界のときの相談先を開いてください。

2〜3年目の経験を3つの列で棚卸しする

辞めるにしても残るにしても、この時期にやっておくと役に立つのが棚卸しです。担当した仕事ごとに、次の表の行を増やして埋めます。

経験の棚卸し表(担当業務ごとに1行)
担当した仕事 一人でできるようになったこと 数字で言えること 人に教えた・任された経験
例:来店客の対応 クレームの一次対応、返品処理 1日平均30人、月の対応記録を自分で集計 新人1人のレジ操作の指導
例:データ入力と集計 週次レポートの作成 作成時間を2時間から40分に短縮 手順書を作って共有

埋めるときの決まりは3つです。

  1. 業務名ではなく動詞で書く:「経理」ではなく「請求書を月50枚処理し、締め日の前に差異を確認する」
  2. 数字が出せなければ頻度や人数に置き換える:週何回、何人に、何か月続けたか
  3. 「やらされた」だけの仕事も書く:任されたこと自体が、次の面接で話せる経験になる

表が埋まると、いまの会社に残る価値のある仕事と、すでに繰り返しになっている仕事を分けて見られます。繰り返しになった仕事ばかりなら、辞めたい気持ちの理由の一つは「成長の頭打ち」かもしれません。逆に、数字に直せる経験が少ないなら、あと半年から1年、担当を広げてから動くほうが、次の応募で説明しやすくなります。

辞め時を考える5つの観点を表にする

次の5つの観点を、「いま」の状態で○△×のどれかに分けます。表の数字(貯蓄の月数、求人の件数)は、この記事が置いた目安で、制度の基準ではありません。

観点 ○の状態 ×の状態 ×のときの動き方
① 体調 眠れる、休日は休める 眠れない、日曜の夜に動悸がする 受診と休むことが先。判断は後回しにする
② 相談の結果 上司や人事に伝え、改善の動きがある 伝えても変わらない、または相談できる人がいない 異動の希望、社内外の窓口に伝える
③ 学べること 3か月後の自分が、いまより仕事を任せられている想像がつく 1年後も同じ仕事の繰り返しに見える 社内公募、転職の準備を始める
④ お金 生活費の6か月分以上の貯蓄がある 貯蓄が2〜3か月分以下 在職中に次を決める
⑤ 次の見通し 応募したい求人が3件以上ある 求人を見ても条件に合うものがない 棚卸しと条件の優先順位づけに戻る

×が①にあるときは、他の観点の点数に関係なく、体調を最優先にします。①が○で、②③が×、④⑤が○なら、辞め時に近い状態です。逆に、④⑤が×なら、気持ちが辞めに傾いていても、準備を整える期間が先になります。

パワハラや長時間労働が②③の原因になっている場合は、辞める前に記録を残す価値があります。次の見出しの失業給付の区分にも影響するため、パワハラで退職するか迷うときも開いてください。

辞めた場合のお金:2〜3年目の雇用保険と有給

2〜3年目は、雇用保険の被保険者期間が12か月を超えているので、自己都合の退職でも基本手当の受給資格があります。所定給付日数は、ハローワークの表では次のとおりです。

区分 加入1年以上5年未満の所定給付日数
自己都合(全年齢共通、加入10年未満) 90日
特定受給資格者(30歳未満) 90日
特定受給資格者(30歳以上35歳未満) 120日

30歳未満で加入5年未満なら、自己都合でも特定受給資格者でも所定給付日数は同じ90日です。違いが出るのは、待期7日のあとの給付制限(自己都合は原則1か月)と、国民健康保険料の軽減の扱いです。基本手当日額の上限は30歳未満で7,450円(令和8年8月1日現在)なので、上限で計算した最大は7,450円×90日=67万0,500円です(筆者の計算)。実際の日額は賃金から決まるため、通常はこれを下回ります。上限額は毎年8月1日に改定されるため、最新の額は失業保険の手続きの流れ:ハローワークでの求職申込みから受給までとハローワークの案内で確かめてください。

年次有給休暇は、勤続1年6か月で11日、2年6か月で12日、3年6か月で14日が付与されます(全労働日の8割以上出勤の場合)。退職すると有給休暇を使えなくなるので、辞める日を決めたら、残日数を数えて退職日までの勤務日に充てる申出を考えます。拒否されたときの考え方は退職時の有給消化にまとめています。

手続きの全体は退職手続きのチェックリスト、失業保険の流れは失業保険の手続きの流れで確かめられます。

異動・転職・休むの分かれ道と、次を探す動き方

5つの観点を埋めたあとの選択肢は、次の3つに整理できます。

選択肢 向く状態 最初の一歩
異動・配置換えを申し出る 会社自体は悪くないが、いまの部署や上司が合わない 人事または上司の上司に、希望と理由を書面で伝える
転職する ③が×、他が○ 棚卸し表をもとに、求人の応募条件と照らす
休む ①が×、受診が必要な状態 受診して診断書の要否を医師に聞く。休職の条件は就業規則で確かめる

転職を選ぶなら、在職中に求人を見ながら棚卸し表を職務経歴書の形に直していきます。進め方は在職中の転職の準備リストで順番にまとめています。教育訓練給付制度(厚生労働省)では、対象講座の受講費用の一部が支給される仕組みがあり、一般教育訓練は経費の20%(上限10万円)です。使えるかどうかは被保険者期間などの条件があり、ハローワークで確かめます。

民間の転職支援サービスは、20代・第二新卒向けのものが多く、面談で経験の言葉づくりを手伝ってもらう使い方があります。使う前に、有料職業紹介の許可を受けた事業者か、応募を断ったときの扱い、個人情報の扱いを公式の説明で確かめてください。

転職直後にまた辞めたくなる状況を避けるには、辞めたい理由を「次の職場で変わる条件」にして書き出すことが役に立ちます。理由の書き出し方は会社を辞めたい理由を書き出す整理表に表があります。次に読む転職したばかりで会社を辞めたいときは、その後に起きやすい悩みの整理です。

よくある質問

Q. 「石の上にも三年」と言われます。三年未満で辞めるのは早すぎますか?

三年という区切りは、法律や制度の線ではありません。雇用保険は被保険者期間12か月、年次有給休暇は6か月ごとに日数が増えるなど、制度の区切りはもっと短い単位です。三年が意味を持つのは、求人票の応募条件に「経験3年以上」と書かれることが多い場面です。いまの会社で3年に届く見込みがあるか、届かなくても棚卸し表で経験を説明できるかを、先に見ます。

Q. 二年目で、仕事を教えてくれた先輩が辞めて、急に責任が重くなりました。辞めたくなるのは普通ですか?

担当の範囲が急に広がったり、教える立場になったりする時期に、辞めたい気持ちが強まる人は少なくありません。まず、上司に業務量と優先順位の相談をして、答えを記録に残します。相談しても変わらず、長時間労働や心身の不調が出ているなら、辞め時の観点の表の「体調」「相談の結果」の欄に当たります。

Q. 次が決まっていなくても辞めていいですか?

辞めること自体はできます。ただし、雇用保険の被保険者期間が12か月以上あれば自己都合でも基本手当の対象になりますが、待期7日と原則1か月の給付制限があり、支給が始まるまで収入がない期間が生じます。貯蓄が生活費の何か月分あるかを数えてから決めてください。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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