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在職中の転職の準備リスト:会社に知られずに転職活動を進める方法

この記事のもくじ
  1. 在職中の転職の準備リスト:時期ごとの全体像
  2. 応募を始める前に済ませる準備チェックリスト
  3. 会社に知られないための工夫:場面ごとの注意
  4. 応募の進め方:探す・送る・面接日を組む
  5. 内定が出たら:退職の伝え方と入社日の組み方
  6. 在職中の活動を急がなくていいとき

在職中の転職は、**「就業規則と有給を確かめる」→「自分の経歴をまとめる」→「会社の外で連絡を取れる環境をつくる」→「応募する」→「内定後に退職を段取りする」**の順で進めると、会社に知られるきっかけを減らせます。知られやすいのは、転職活動そのものより、会社の端末やメールの使い方、同僚への一言、内定前の退職の切り出しです。この記事では、時期ごとのチェックリストと、場面別の工夫を示します。体調が落ちているときは、活動を後ろにずらしても構いません。

在職中の転職の準備リスト:時期ごとの全体像

最初に、時期ごとにやることと、会社に知られないための注意を並べます。以降の見出しで、1つずつ具体的に説明します。

早見表:時期ごとの準備と、知られないための注意
時期 やること 知られないための注意
応募を始める前 就業規則・有給残日数・賞与の条件を確かめる。職務経歴を書き出す 規程の閲覧や経歴づくりは、自宅の端末で行う
応募中 求人を探す。書類を送る。面接の日程を組む 会社のメール・端末・回線を使わない。面接の連絡先は個人の携帯とメール
内定が出たら 労働条件を書面で確かめ、入社日の候補を決める 退職は、内定を承諾してから伝える
退職を伝えるとき 上司へ口頭、続けて退職届。引き継ぎ表をつくる 転職先の社名は、伝えるかどうかを自分で決める。届出の定めが就業規則にないかは確かめておく
退職〜入社の間 保険・年金の切り替えを確かめる 入社日が空くと、国民健康保険などの手続きが要る

応募を始める前に済ませる準備チェックリスト

応募ボタンを押す前に、次の7つを確認します。ここで手を抜くと、内定後の退職日の調整で行き詰まります。

  1. 就業規則の「退職」の条文:退職願を出してから何日で退職になるか、という会社独自の期限があります。厚生労働省のモデル就業規則(第52条)は、退職願を提出して「○日を経過したとき」と日数を会社が決める形で、日数は規程ごとに違います。
  2. 就業規則の「兼業・副業」「秘密保持」の条文:応募書類に書く内容が、会社の機密に当たらないかを見ます。実績の数字は、社外に出してよい範囲に丸めます。
  3. 有給休暇の残日数:面接日の調整と、退職前の消化に使います。付与の基本は、雇入れから6か月継続して勤務し、全労働日の8割以上出勤した労働者に10日です(労働基準法第39条)。
  4. 賞与・退職金の支給条件:モデル就業規則の賞与の例(第50条)は、算定対象期間に在籍した人に支給する形です。支給日や在籍の条件が、退職日の判断材料になります。
  5. 職務経歴の書き出し:いつ・どの部署で・何を担当し・何を変えたか、を書き出します。ハローワークの窓口では、履歴書・職務経歴書の書き方について随時アドバイスを受けられ、書き方のセミナーも開かれています(ハローワークインターネットサービス「就職活動の進め方」)。
  6. パワハラの記録の整理:辞める前のほうが、日時や言葉を思い出しやすく、メールなどの資料も手元にあります。書き方はパワハラの記録の書き方:日時・言葉・場所・目撃者を残す記入例つきにあります。会社の資料は持ち出さず、自分が受けた言動の記録にとどめます。
  7. 生活費の見通し:転職先が決まらなかったときに、何か月続けられるかを出しておくと、焦って決めずに済みます。

会社に知られないための工夫:場面ごとの注意

「バレる」場面の多くは、次の6つに収まります。

場面 知られやすい形 工夫
会社の端末・メール・回線 求人サイトの閲覧、応募メール、面接日程の連絡 会社が管理する機器や回線の記録は、会社から見える可能性があります。応募関連は、すべて自分の端末と自分の回線で行う
同僚・上司との会話 「実は転職を考えていて」の一言が広まる 内定が出て退職の意思が固まるまで、職場の人には話さない
面接日の休み方 理由の説明が不自然になる 有給や半休を、繁忙日を避けて早めに申請する。服装は、出社前に着替えられる場所を決めておく
応募先・エージェントへの連絡 在籍確認や前職への問い合わせ 「現職には退職を伝えていないので、問い合わせは内定後に事前に連絡をいただいてから」と最初に頼む
スカウト型サービスの公開情報 経歴や会社名から、社内の人に見つかる 会社名を伏せる設定や、特定の会社に見せない設定があるかを、登録前に確かめる
郵送物・通知 社内の住所や共有の宛先に届く 連絡先は、個人のメールアドレスと携帯電話にそろえる

応募先に前の会社へ照会する運用があるかどうかは、会社ごとに異なります。どこまで行われるかは転職先の前職調査はある?前の会社への問い合わせとリファレンスチェックで扱っています。

文例(応募先やエージェントへ、最初の連絡で):「現在在職中で、今の勤務先には転職活動を伝えておりません。前の勤務先へのご連絡や、在籍の確認は、内定をいただき、私から退職を伝えた後にお願いできますでしょうか。面接は平日の午後6時以降、または有給休暇を取得できる日でお願いします。」

応募の進め方:探す・送る・面接日を組む

求人の探し方は、公的な窓口と民間のサービスで性格が違います。在職中でも使える入口を整理します。

エージェントを使うなら、登録前に、有料職業紹介の許可を受けた事業者か、求職者側に費用が生じる場合があるか、を確かめます。面接日は、次の手順で組むと負担が減ります。

  1. 面接を受けられる曜日と時間帯を、先に決めて伝える
  2. 1週間に入れる面接の数に上限を決める(体調が落ちやすい人は特に)
  3. 面接の前日は定時で帰れるよう、仕事の予定を調整する
  4. 面接が続くと有給が足りなくなるため、オンライン面接や時間外の枠を先方に尋ねる
  5. 結果の連絡は、個人のメールか携帯電話に限る

内定が出たら:退職の伝え方と入社日の組み方

内定が出たら、いきなり退職を切り出さず、次の順番で進めます。

  1. 労働条件を書面で確かめる:労働基準法では主要な労働条件を書面で明示することとされています(ハローワーク「就職活動の進め方」)。賃金、勤務地、休日、試用期間の条件を、内定承諾の前に読みます。
  2. 内定を承諾する:書面で条件を確かめてから、入社日の候補を先方と話します。
  3. 入社日の前に退職日を置く:期間の定めのない雇用では、退職の申入れから2週間で雇用は終了します(民法第627条第1項)。ただし、会社の就業規則に長い期限が書かれていることもあり、引き継ぎと有給消化の日数も要ります。余裕を持った入社日にしてもらうよう、先方に事前に頼みます。
  4. 直属の上司に口頭で伝え、退職届を出す:上司がパワハラの加害者のときの伝え方はパワハラ休職中に退職する手順:伝え方・書類・傷病手当金の注意やパワハラで退職するか迷うとき:辞める前に済ませておくことを参照してください。
  5. 有給休暇を消化する:残日数と消化できる期間を確かめます。拒否されたときの考え方は退職時の有給消化:拒否されたときの考え方と伝え方の例文にあります。

退職日と入社日の間が空く場合は、その間の健康保険と年金の手続きが必要です。退職後に厚生年金の適用事業所へ再就職しない20歳以上60歳未満の人は、国民年金に加入する手続きが要ります。自分で加入する第1号被保険者の提出期限は、退職日の翌日から14日以内です(日本年金機構)。扶養されていた配偶者も、同じく手続きが必要です。健康保険は、国民健康保険への加入を市区町村の窓口で確かめます。退職日と入社日を連続させるか、空ける場合に何が要るかは退職後の健康保険の選び方:任意継続・国民健康保険・家族の扶養と退職手続きのチェックリスト:会社から受け取る書類と役所の手続きで確かめられます。

在職中の活動を急がなくていいとき

次の状態が続くときは、応募より先に休むことや相談を考えます。眠れない日が続く、出勤の前に動悸や吐き気が出る、職場で暴力や脅しを受けている、のどれかです。つらさが強いときの窓口は仕事がつらい・限界のときの相談先:電話・LINEの窓口と受付時間に載せています。休職しながら活動できるかは適応障害の休職中に転職活動はしていい?会社との関係と注意点、回復してからの動き方は適応障害で休職した後の転職:回復の目安と応募のタイミングで扱っています。

在職中に探すか、辞めてから探すかを比べたいときはパワハラで転職するときの進め方:在職中に探すか辞めてから探すかが先です。年代別の進め方は、40代でパワハラから転職する:経験の棚卸しと求人の選び方を使ってください。

よくある質問

Q. 在職中に転職活動をすると、就業規則に違反しますか?

転職活動をすること自体を禁じる定めは一般的ではありません。確かめたいのは、勤務時間中に応募や面接の連絡をしない、会社の機密を応募書類に書かない、兼業・副業の届出が必要な働き方を始めない、の3点です。就業規則の服務や秘密保持、兼業の条文を読んでおくと、どこまでが問題になるかが分かります。

Q. 面接のために有給休暇を使うとき、理由はどう伝えればよいですか?

有給休暇は、請求された時季に与えるのが会社の義務で、会社が別の時季に変えられるのは事業の正常な運営を妨げる場合に限られます(労働基準法第39条)。申請書に理由欄がある会社は、書式に従って書きます。理由欄の書き方に決まりがあるかは就業規則と社内の申請手順で確かめ、面接の日が繁忙日に重ならないよう早めに申請します。

Q. 転職エージェントに「今の会社に知られたくない」と伝えても大丈夫ですか?

伝えておくのが基本です。職業紹介事業者は、業務で知った人の秘密を正当な理由なく漏らしてはならないと職業安定法第51条が定めています。そのうえで、現職への問い合わせをしないこと、応募先に社名が出る前に了承を取ることを、最初の面談で言葉にして確認します。

出典・参考にした公的な情報

出典の確認日:2026-10-24。制度や受付条件は変わることがあります。手続きの前に、各窓口の最新の案内を確認してください。

この記事は一般的な情報で、個別の法律判断・医療的な診断をするものではありません。

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